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2005.05.01 (Sun)

『きみ読む』と『エターナル~』と韓ドラと

こぼれる記憶、消す記憶そして失う記憶

GW前半最終日(ウチはカレンダー通りの出勤なもんで)ですから、ひとつ穏やかな形でいきたいと思います。多分、後半で一度吠えると思うので(苦笑)

少し前になりますが『きみに読む物語』と『エターナル・サンシャイン』を観ました。どちらも「記憶」を扱っている点は共通してます。で、「記憶」といえば「記憶喪失」とくれば「韓ドラ」かと(笑)無理矢理ですが、2つと半分、並べて語ってみます。

『きみに読む物語』・・・今や老人性痴呆(アルツハイマー病)となり、療養施設で暮すアリー(ジーナ・ローランズ)の元へ、定期的に通う初老の男性ノア(ジェームス・ガーナー)は、彼女に物語を読み聞かせている。奇跡を信じて。古き良き時代の、小さな町・・・きらめく夏の日に始まった恋の行く先を。
『エターナル・サンシャイン』・・・ジョエル(ジム・キャリー)はケンカ別れしたクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分の記憶を消してしまった事を知り、自らもクレメンタインとの記憶を消す事を決意。しかし、いざ「記憶を消す作業」が行われると、彼女との思い出は、その一瞬一瞬がかけがえのないものだと気付く。けれど一度始まった「作業」は止める事が出来ずに、果たしてジョエルのとった行動の結末は。

思うに「記憶を消す(忘れる)」という事は、人間だけに与えられたものだと思うんですけど、ちがいますか?『エターナル~』は、この「消す」という行為を自ら選択する事によって起こる喪失感や後悔が、主人公達に「本当に大切なモノはなんなのか」を気付かせ、やがて再生へと導いていきます。人は辛い事や悲しい事、イヤな事があると、それを思い出すようなモノを遠ざけることによって、心の奥深くに沈めてしまい「なかった事」にしてしまいます。でも、これは「忘れた」事になっているだけで、実は「忘れていない」。いつか何処かでキッカケがあれば蘇ってしまう。

一方『きみ読む』で、アリーの「記憶」はアルツハイマーという病によってサラサラと砂のように「こぼれて」いきます。どんなに止めようとしても・・・
アリーは記憶がこぼれていく事に気がついた時から、ノートにこれまでの愛情と人生を書き留めていきます。「毎日読んで聞かせて。そうすれば私が誰なのか、あなたが誰なのか忘れずにすむから」と。
ノアは彼女の言う通りに読み聞かせますが、アリーが戻ってくる時間も回数もだんだんと少なくなっていきます。これ、本当に辛いんですよね。今まであんなに愛情を向けていたのに自分を愛していてくれていたはずなのに、全てがなかったことになるんです。毎日毎日少しづつ、本当に「こぼれていく」。まさしく「無」になっていくんです。

そして、ドラマでよく「(事故による)記憶喪失」が小道具(?)として使われます。目につくのは韓ドラが多いかなぁ。て言うか代名詞?
個人的にはこの「記憶喪失」って恋愛物の場合、反則だと思うんですよね。確かに主人公の片方の記憶を強制的に「失わせる」ことによって、新たな展開を仕掛けられたり、記憶が戻る過程で一波瀾作れたりするし、記憶が戻った時は「やっぱりあなたが(君が)一番大事だ」なーんて治まり方になりますから、それはそれで感動なんでしょうが・・・でも、記憶を失っていた時も新たな「記憶」は積み上げられていて、その時は多分に本来の対象じゃない人に対してですし。そうなると「戻った」時にその失っていた時の「記憶(思い出)」に対してのケリの付け方に「?」があったりして。んー上手まとめられませんが・・・

人は若い時、元気な時は「思い出」なんてさして重要とも思わない。今が、この瞬間が一番大事だと思っています。ジョエルとクレメンタインのように。でも、人は確実に老いていきます。老いると言う事は「時間」が無くなっていくということ。新たな「思い出」は作りようにも作れなくなります。やがて「記憶」が全てになるのです。その中にある「思い出」が全てになるのです。そう、アリーとノアのように。

「こぼれる記憶」「消す記憶」そして「失う記憶」
誰かが誰かの「記憶」の中にほんの少しでも居ることが、人が生きている事の一番の証なんじゃないかと思うのです。
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