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2009.06.28 (Sun)

続・表現力という呪縛

すぐ続きを書けなくて、季節はどんどん夏だし「今更なぁ~」とも思ってましたが、浅田選手のオリンピック勝負曲(苦笑)のニュースがでてたので、まっ、いいか!
それにしても、「仮面舞踏会」と「鐘」ですか・・・ラフマニノフの「鐘」は、よく使用されるそれこそ「勝負曲」のようですが、聞いた限りでは「いいのかなぁ~このチョイス・・」と思わずにはいられない。ごめんなさい(><)なまじ飛べるだけに「(トリプルアクセルを)飛びたい」というアスリート寄りの気持ちが強い(と思う・・・)彼女の場合、あまり曲にストーリー性があるとそれに縛られて構成が制限されてしまうだろうから、こういった曲の方がいいんだろうなとは思いますけど。(素人考え ^^;)

ところで・・・ちょっと前にイギリスのオーディション番組「Britain's Got Talent」に出場し、その歌声とあまりに素朴すぎるパフォーマンスで話題となり、YouTubeにアップされるやいなや瞬く間に話題となり、惜しくも決勝で敗退したスーザン・ボイルさんってご存知ですか?いきなり脱線モード・・・(^^;)
私は偶然とあるblogで紹介されていた「見逃しちゃダメ!」というコメントに軽くポチッてみたのですが、これがなんとまぁ!!!日本語訳付きがあったので(こちら)です。
いやぁ~泣いちゃいました(^^;)彼女の第一声を聞いたとたん何だかウルウルしてしまって。正直、外見や年齢、歌前の受け答えから、審査員も言ってるけど期待なんてせず、でもひとたび彼女が歌い出すとその歌声が圧倒的なチカラを持ってこちらに届いてくる。ビックリしました、いやホント!
歌のタイトルはレ・ミゼラブルの中の一曲「I Dreamed a Dream 夢やぶれて」
タイトルが示すように、どん底に落ちた女の見果てぬ夢を歌った歌です。悲しく切ない曲だけど、彼女はそれに対して過剰にならず、逆にナチュラルさを持って歌いきった。歌が好きで「プロの歌手になりたい」という「夢」を、世間からみれば既に「破れてしまっている夢」を、それでも精一杯その歌声に込めた。PCの小さな画面で見ても心が揺さぶられたのだから、会場にいて生の歌声、そのパフォーマンスを見た人々は正に鳥肌もんだったと思います。人を感動させるのはとても難しい。今更私が書くまでもないですが(笑)
で、元々の話に戻りますが、それがスポーツであり、かつ、観客を感動させジャッジにそれを反映させなければならない競技であるフィギュアとなると・・・。

カルガリーでの「カルメン by カタリーナ・ビット」はアーティステック重視派の私には大のお気に入り。荘厳な鐘の音を始まりの合図とし、最後、鐘の音に送られて氷上に横たわるまで「カルメン」としてその曲の持つストーリーを最大限生かしきったプログラム。まさに女優のようにカルメンを演じ、観客、ジャッジを自らの世界へ引きずりこんだ。一方、トリノの「誰も寝てはならぬ ~トゥーランドット~ by 荒川静香」は、その曲の持つストーリーは追わず、けれどポイントにはならないのを承知のうえでイナバウアーを組み入れ「スケーター荒川静香」をオペラの曲色に完璧にのせて、観客にスタンディング・オベーションを起こさせた。
どちらの方法が、どちらのタイプがいいかという比較問題ではないし、例えばキム・ヨナ選手と浅田選手がどちらのタイプといったことも意味のないことだとは思うけれど、ただ、ビット選手と荒川選手のどちらも「これが私だ」という確固たるものが4分の中に凝縮され表現されていたと思います。

キム・ヨナ選手はどんな曲でも、どんなプログラムでも、演じる・表現する中に「これが私」というものが見える。これは強いです。そしてこれはジャンプの大技が飛べなくても充分通用するチカラ。一方、浅田選手はこの辺りが弱いというか「私」が見えない。(個人的にそう見えるんですけど・・・)
「トリプルアクセル」は飛べるけれど、技である以上リスクはつきもの。リスクを少しでも回避するためには精度を上げることはもちろんだけど、プラスα「表現力」が必要。じゃあどうすれば・・・と皆が考え、バレエを習い細やかな感情表現に腐心する。もちろんバレエや演劇の練習を取り入れ、指先まで神経の行き届いた振り付けをこなせることは大切でしょう。そういった「技術」がなければ届くものも届かなくなってしまうのもまた事実。「表現力」というチカラは訓練すれば一定のレベルまでは身につくだろうけど、本当の勝負域に入った時には、本人が何を「届けたい」のか、どう「演じたい」のか、つまりは「これが私なんだ」といえるものを4分の中にストレートに出すことができるかどうか。
それまでの自分の軌跡の集大成として現れるのが「表現力」だとしたら、結局は自分自身でしかないわけで・・・。スーザンさん然り、ビット選手も、そして荒川選手も・・・。

というわけで、いつもの如く支離滅裂な文章とあいなりました(苦笑)
兎にも角にもそれぞれの選手のこの1年が有意義なものであるよう祈りたいです、はい。
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*Comment

■ご無沙汰です

言いたいこと、わかる気がします。
私もずっと、「表現力って、手をヒラヒラさせるとか
そういうことじゃないよ」と思ってきたのですが、
でもではなんなのかと問われると、うまく言えなくて…

ただ、私はフィギュアと同じくバレエも見るのが好きなのですが、
先日、オケで『白鳥の湖』組曲を聴いたときに、
バレエ音楽だからあたりまえかもしれませんが、
そもそもまず音楽があって、バレエはそれを踊っているんだな、
どのパもすべて元の音があるんだな、ということが
はっきりわかったんですね。
音楽を聴いているのに、オケしか見えていないのに、
振り付けが見えたというか。

で、フィギュアも結局は音楽を氷上で踊ることなんだと思うのです。
なので、音楽はBGMなんかでは絶対にない。
なんの曲を選び、その曲の何を表現したいのか、
だからどう踊り滑り飛ぶのか…
ということが、タラソワさんと真央ちゃんの間で
きちんと話し合われているのか、そもそも見えているのか…
は、確かに疑問かも…

ヨナヨナちゃんの方が「女優」だもんね~…
トモトモ |  2009.06.30(火) 18:14 |  URL |  【コメント編集】

■ひらひら~

何か表現力をどーのこーのと言われたら、やたら手をヒラヒラさせたり、手を身体に添わせた振り付けが目に付くのは気のせいではないですよね(苦笑)

ホント、上手くいえないんですけど、例えば「仮面舞踏会」。終盤のステップ、もの凄い詰め込みで確かにテクニカルの面からすればアリなのかもしれないけど、正直、優雅な舞踏会は想像できない、曲が見えてこない・・・そういうことです。
今回もプログラムは詰め込むだけ詰め込むような記事を目にしたので、大丈夫かいな?と思ってます。

ところで・・・
トモトモさんのレビューで宝塚「星組」・・・見に行く気になっちゃいました(^^;)
sera |  2009.07.01(水) 00:50 |  URL |  【コメント編集】

■お久しぶりです!

こんばんは~。
続き、楽しみに待っていました。
真央ちゃんのこと、私も彼女はスポ根少女だと思っています。
本当は表現力とかごちゃごちゃしたことは考えたくない!と思っているかな、
と想像します。
なので、単純で楽しい曲で踊らせてあげたらいいのに、と思うのですが・・・
それじゃ、表現点が出ないから難解な曲を用意されてしまうのかな、と
思ったり・・・。
ヨナちゃんについては一つ言わせてもらいまして・・・
彼女のジャンプは簡単なようにマスコミ等で言われていますが、3-3は女子にとっては十分大技で、飛べる選手は大勢いますが、彼女ほどコンスタントに決めることのできる選手はかつていなかったと思います。
そういう意味で先シーズンまでのヨナちゃんは技術力も相当なものだったと言えると(ファンだからか?)思っています。
しかし、ヨナちゃん対真央ちゃん、はもう来シーズンはないかな、と予想しています。安藤選手対ヨナちゃんだと思います。(たぶん先シーズンからそうだったと思います。)
chatttenoire |  2009.07.01(水) 21:52 |  URL |  【コメント編集】

■ここで言うな、ですが

私もバンクーバーはミキティ金(そして引退)で終わるのでは?
と思っていたりします。
chatttenoireさんのご意見に一票!

そして星組、私も東京で行きます(^^)。
チエちゃんは久々に若く大型のトップスターという感じで楽しみ。
休演予定だったホゲ役者も戻ってきたそうで楽しみです!
トモトモ |  2009.07.03(金) 19:08 |  URL |  【コメント編集】

■スポ根少女ですか・・・

chatttenoire のおっしゃる「スポ根少女」に納得です(^^)
伊藤みどりさんに恩田美栄さん、名古屋リンクの選手ってこのタイプが多い?

それにしても、ここでの3人のバンクーバー予想は安藤選手有力?!
「飛ぶだけがフィギュアじゃないってことに気がついた」と言っていたようですが、彼女、本当の意味で成長したなと思います。

安藤選手vsキム・ヨナ選手。楽しみにしたいと思います!
sera |  2009.07.26(日) 22:17 |  URL |  【コメント編集】

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