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2005.10.25 (Tue)

『吉原御免状』を観て 

「吉原はこの世の極楽。そして地獄」

待ちに待った「劇団☆新感線PRODUCE」いのうえ歌舞伎『吉原御免状』を観てまいりました!今年最初の観劇が同じく新感線の「SHIROH」だったのですが、いや~今回も堪能しましたね!お得意のおバカなギャグも歌も封印しての真剣勝負、そう「大人の新感線(byいのうえひでのり)」です。加えて「吉原」が舞台だけに皆さん肌もいっぱい見せてます(笑)
いつにも増して期待を裏切らない出来ではやから「再演」を切に望みます。
DVD化されたら買い!ですね。やっぱ好きだな、この劇団(笑)

お話は・・・
宮本武蔵に育てられた剣士・松永誠一郎(堤真一)は「吉原に庄司甚右衛門を訪ねよ」という師の遺言に従い、江戸・吉原に赴く。折りしもその日は新吉原お披露目の日。まばゆい灯りと喧騒の中、花魁道中を繰り広げる勝山太夫(松雪泰子)と高尾太夫(京野ことみ)。勝山に心惹かれる誠一郎。しかし、ひとたび「甚右衛門」の名をだすと、とたんに夥しい殺気が誠一郎を取り囲む。「神君御免状」はどこだ!吉原を取り囲む裏柳生の長・柳生義仙(古田新太)に執拗に狙われる誠一郎。吉原の名主・幻斎老人(藤村俊二)と尼僧・八百比丘尼(高田聖子)により、吉原に隠された秘密、神君御免状の謎、そして自らの出生の秘密を知る誠一郎。見え隠れする傀儡子(くぐつ)の影。徳川の屋台骨を揺るがしかねない「神君御免状」を巡って、義仙と誠一郎の最後の戦いが始まる。

と、ものすごくザックリと書きましたが、今回は「隆慶一郎作:吉原御免状」という原作を元にしており、尚且つ、ほぼ原作に忠実な筋になってるそうですので読んでください、と投げる(笑)私は活字大好きっ子ではありますが「時代小説」は読まず嫌いなところがあって読んだ事がない。なので、この作家さんも小説も知りませんがこれを観終わった後、買っちゃいました、原作本(笑)読んでみたいと思った!まあ、それくらい私にはインパクト大でした。

新感線はオープニングセットの中に「タイトル」をバーンと出します。今回は吉原の大提燈に文字を浮かび上がらせてます。暗闇に浮かび上がる「吉原御免状」の文字で一気に江戸の町へとタイムスリップ。あとは回り舞台を効果的に使うことで、誠一郎達が自在に吉原の町中を動き回っているような錯覚を起こさせます。巧い!

堤さんと古田さんの殺陣。この二人は「野獣郎見参」の時も手合わせしてますが、あのときより格段の差です。「チャンバラ」と「殺陣」の違いとでもいいましょうか。ってまあ、月日が経てば当たり前ですか・・・。

誠一郎が吉原に来た当初の殺陣は、綺麗で美しい殺陣。なんていうか、人を斬っているとは感じられない、あしらうように斬る、そんな殺陣です。誠一郎はそれまで肥後の山中で世俗とは関係なく生きていた。けれど吉原に来た事で怒りや憎しみ、好いた女・勝山を死なせた苦しみや哀しみを徐々に心に溜めていく。クライマックスの義仙との対決シーン。「やっと人間らしくなってきたな」といわれる誠一郎。苦しみや哀しみが頂点に達した時、誠一郎は修羅となり心の底からの怒りで義仙に向かい、そして斬ります。いや~このときの堤っち(^^;)凄いです。全身から怒りの炎が見えました。とはちょっと言い過ぎ(笑)でもホント凄かった。カッコいいっ!元々お気に入りの役者さんではありますが、惚れなおします!!

古田さんも今回は完全な悪役。義仙の兄・宗冬(橋本じゅん)は将軍家剣術指南役の柳生家当主。戦乱も収まった天下泰平の今は、刀で事を鎮めることは逆に柳生を滅ぼす事になる。裏(柳生)は要らぬと義仙を諭すのですが、剣の力のみを信じる義仙には届かない。己の力のみを信じ、欲しいものを手に入れようとする義仙は不器用で正直すぎるのかもしれません。そんな義仙を、「御免状」を手に入れるためなら手段は選ばない極悪非道な人物を迷いなく演じていてこれまた凄かった。

吉原といえば花魁。今回は二人の太夫、牡丹に例えられる高尾と山桜に例えられる勝山。
艶やかな打掛に負けず劣らす美しい松雪さん。白鳥麗子は何処にもいない(って、また古い 笑)実は勝山は裏柳生のくの一。惚れちゃいけない誠一郎に惚れて義仙を裏切ってしまう。義仙の拷問による勝山の最期は本当に痛ましく哀しい。「殺して・・・」誠一郎の腕に抱かれ言った最期の一言「主さんに・・・惚れんした」(泣)いや~この一言で松雪さんを見直しましたね。って私だれ?(笑)
となると、もう1人の太夫・高尾役の京野ことみ。太夫として育てられ太夫としてしか生きられない、純粋培養の高尾を危なげなく演じてたと思うのですが、ん~(苦笑)
勝山を失い、修羅となって義仙を斬ってボロボロになった誠一郎に高尾は「(あちきの膝で)泣きなんし」と言います。が、どーも誠一郎を包み込むだけの懐の深さ(母性に近いものでしょうか)みたいなものが感じられなくて・・・。この場面、高尾の見せ場だったのに惜しいっ・・・。

そうそう幻斎役のオヒョイさんこと藤村俊二さん。ところどころセリフ噛みまくり(苦笑)の度忘れ状態で大丈夫かぁとマジ心配しました。ある場面では襖の後ろにプロンプターの気配を感じた私です。セリフが二重に聞こえたような気がしたもんで・・・(笑)いたのかなぁ、プロンプター。
あと、いつもながらにキッチリとみせてくれます、高田聖子さん。彼女が出ると何か安心します。なんでだろう・・・。新感線の母?
それから久々にみた梶原善さん。お元気そうで何より(笑)この人も、自分の領分でちゃんと遊べる人なんで観ていて安心です。

ところで、いつも思うんですけど、新感線を見ると殺陣を習いたくなる(笑)どっかで教えてくれるとこないかなあ。あ、単に刀さばきとかだけじゃなくて、ちゃんとカキーンって音響が入らないとヤダけど(笑)でも手数を覚えられなくて、斬られてばっかかも・・・(バカです)
冗談はさておき。休憩をいれて3時間。ちょうどいい感じでしたね。なにより原作のある時代物を、お笑いを封印してはいますが劇団の持ち味を生かしつつここまでエンターテイメントに引っ張りあげたことは、だてに25年やってないと、この劇団の底力に感心しました。(今年創立25周年だそうです。)
アンコールも結局6回?いや7回か?とりあえず、ずーっと手叩いてた(笑)舞台の上も客席もノリノリでした。

来年の演目は「メタル・マクベス」今度は洋物、シェイクスピアに挑戦らしいです。
さてさて期待しましょうか。
                          <2005.10.梅田芸術劇場>
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