2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2005.09.11 (Sun)

『もとの黙阿弥』を観て

ここ何年も、年末にかかる歌舞伎の顔見世を観に行く位しかおじゃましてない南座。
私が行った日は、ちょうど「祇園町一行」の日で舞妓さんや芸妓さんらいわゆる綺麗ドコロがさじき席にずらっと並んでました。はい、目の保養です。

劇場自体も改装しているとはいえ古いですし、花道もあり提燈もぶら下がりーの、アンティーク感満載の客席に舞妓さん・・・幕間にお弁当を食べる。
「ザ・観劇!」現実感を拭い去るにはもってこい(笑)です。

お話は・・・
時は明治の浅草。興行停止処分を受け「よろず稽古指南所」なる看板を出し、日々食扶持を稼ぐ「大和座」座頭の坂東飛鶴(高畑淳子)と番頭格の坂東飛太郎(村田雄治)。
そこへ結婚を前提とした顔合わせを鹿鳴館の舞踏会で行う河辺男爵家の跡取り、隆次(筒井道隆)と豪商長崎屋の娘・お琴(田畑智子)が入れ違いに西洋舞踏を教えて欲しいとやって来る。
加えて二人とも親族が勝手に決めた縁談であるという事に反発し、隆次は書生の久松菊雄(柳家花緑)と、お琴は女中のお繁(横山めぐみ)とそれぞれ立場を入れ替えて相手の人柄、心の内を確かめたいと言い出した。
2人の純な心に飛鶴は賛成し協力することになるのだが、さて・・・。

今回は22年振りの再演という、まさに幻の作品。あ、作は井上ひさし氏です。
プログラム等によると、当初は新橋演舞場への、キャストへのあて書きで製作された芝居であったようです。ちなみに初演のキャストは、隆次に片岡孝夫(現仁左衛門 好き~!)、お琴に大竹しのぶ、久松に古今亭志ん朝、お繁に水谷良江(現 八重子)とまあ、はっきり言って「観たい!」と思わせるに十分な面々。

で、今回の再演ですが、正直「よかった~」とか「いいもの見せてもらった!」と思うまでにはいたらず・・・。んーなんて言ったらいいのか・・・

確かに書いたように、それぞれが自分のお付きと入れ替わって、もつれた糸が引き起こす騒動は、笑いを巻き起こしましたし、未だ「掛井クン」のイメージを持ってしまう筒井君は、世間知らずのボンボンの感じを上手く表していました。お琴役の智子ちゃんは変わりつつある明治の時代に親の言いなりにはなりたくない、自分の結婚相手は自分で見極めたいと考える新時代の娘をきっちり演じていたと思います。

最後はそれぞれが「ナンノダレソレ実はナンノダレガシ」と本来の自分に戻りメデタシメデタシとなるのかと思いきや、入れ替わっていた4人のうちのお繁だけが戻れずにいつまでも「ナンノダレソレ」のまま・・・。これは哀しいです。どんなに女中の鏡といわれようが、明治という新時代になっても貧富の差は激しく、奉公人はいつまでたっても奉公人のまま。幼い兄弟や病床の親をどうする事も出来ない現実がお繁にはあります。
そうそう、お繁役の横山めぐみさん。確かにちょっと荷が重いかなとは思いましたが(特にラスト)、前半のパキパキしたお繁はぴったりだったかと。

また高畑さんはゆうに及ばず(結構ファンです!安心して観てられる)他の出演者も、特に隆次の姉役の池畑慎之介(ピーターです)は、完全に「その場の空気をさらう」演技で圧巻でした。

じゃあ、何が?と言うと・・・22年の歳月と私の中で初演時のキャストイメージが拭いされなかったのかなぁと思ったりします。

あて書きで書かれた台本は、当然ながらその「あてて書かれた役者」さんの色がくっきりと出ていると思います。もちろん今回は22年前ですから、私が初演を観たはずもなく完全に今のその役者さんを思い浮かべてのイメージです。
けれど、イメージしてしまい、そして比べてしまう。いけない事だとは思いますが・・・
これがあて書き台本の怖さなのかな、と思ったりします。

今回は何か変な感じ、感想になってない?すいません・・・
スポンサーサイト
EDIT  |  01:58  |  映像・舞台  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

東京公演では新橋演舞場。小タラモミュージカルなどを上演する劇場ではなく、レトロな「ザ・観劇」感満載です(^^)。
私も初演のキャストで観たいと思ってしまいました。パンフの写真の素敵なこと…!
トモトモ |  2005.09.12(月) 17:04 |  URL |  【コメント編集】

トモトモさんもサイトでのレビュー拝見しました。
お繁の気持ちを考えると、私もグッとくるものがありましたが、ん~横山さんはおキャンな感じが強くて泣くまでにはいたらず残念。
ホント初演のキャストで観たいです(^^;)
sera74 |  2005.09.13(火) 01:51 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。