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2006.08.14 (Mon)

『あわれ彼女は娼婦』を観て

今年上半期の最後の観劇は、なかなかヘヴィーで手ごわい演目でした。目の保養には充分すぎるくらいだったんですがね(笑)

お話は
中世のイタリア、パルマ地方。勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニ(三上博史)は、尊敬する神父に自分の心を長く苦しめてきた想いを打ち明ける。「妹アナベラ(深津絵里)を女性として愛している」
神父は叱責するが、ジョヴァンニは鎮まらずアナベラに気持ちを伝えてしまう。すると彼女もまた、兄を男性として愛していた。やがてふたりは男女として結ばれるが、幸福な時間は続かなかった。アナベラの妊娠。カモフラージュのために、アナベラはかねてから求婚されていた貴族のソランゾ(谷原章介)のもとに嫁ぐが、ソランゾは彼女の不義を見抜き怒り狂う。そして、お腹の子供の父親が妻の実の兄であることを探り当てる。事態が露見したことを知ったジョバンニのとった行動は・・・。

演出は相変わらず精力的に作品を発表し続ける蜷川幸雄氏。お話がこんなだからてっきりシェイクスピアかと思いきや、ジョン・フォードというお方。シェイクスピアの後輩という位置の方でしょうか?
蜷川氏お得意のシンプルだけど視覚的に訴えかけるセット・・・窓に揺れる白いカーテンや天井から何本も張られた赤い糸が三者三様の気持ちをより効果的に観せてくれます。
けど・・・正直「感動!」とか「考えさせられる」とかそういった感想は持ちにくい舞台でした。近親相姦の果ての一種の心中。重い題材を詩的なセリフで、うまく昇華させてましたし役者の皆さんは物凄く熱演されてたんですけどね。主演の三上氏もいってましたが「何故、今この作品なのか」ん~そうなんですよ、蜷川さん(苦笑)
近親相姦って今も昔もドラマの題材にありますよね。このお芝居は最初から兄妹とわかっていての「愛」劇ですが、ドラマだと、兄妹と知らずに出会い愛し合ってしまった2人が、実は兄妹だったってヤツですかね。ここ最近(?)だとキムタクと深津っちゃんのコンビプラス明石家さんま(笑)の『空から降る一億の星』でしたっけ?あれが確かそうでした。そして最後はこのお芝居と同じ結末だったな。
「純」な「愛」なら何でもありなのかっていったら、やっぱりそれは違うと思うし、でもじゃあ、「愛」を前に何がよくて何がいけない事なのか。そもそも「純愛」って?と私のボンヤリした頭では明確な答えは出てきません。で、そんなこんなで2時間半の舞台が終わりました(苦笑)

三上氏の舞台は多分初見?ドラマで見る「役に入り込んだらピカイチ」の演技力は、舞台でこそその真価を発揮できるようでした。特にラスト、アナベラの心臓を突き刺した剣を手にソランゾと対決するシーンは独壇場だったかと。いや~他の舞台も観てみたいと思いました。再演で評判だったヘドウィックとかね。
深津っちゃん(いつから友達? 笑)の舞台は何度も観てますが、彼女の一番はあの「声」だと思います。スコーン!と響くとてもよい声で、それがこの舞台での詩的なセリフを一層引き立たせてるし、やっぱり巧い。最初は純真な心で、兄を慕い尊敬し溢れる愛情を持っているのだけれど、やがて愛し合いその果てに偽装の結婚。兄との関係がソランゾにばれて、修羅場となるシーンでの激しい言葉のやり取りにも言葉がちゃんとついてる、ん~うまく言えませんが、勢いだけでセリフを流してないっていうか・・・スイマセン言葉足らずで(^^;)

さて、個人的に真打としたい谷原章介クンですが・・・あのね、まんま「貴族」なんですよ~(笑)
中世のコスチュームがバッチリ似合ってもう!!!前半はエンジ色のマント姿。マントを翻して歩く姿があーた!(笑)顔ちっちゃいし、背高いし、声いいしと今回も三拍子そろってました(笑)
スーツ姿にも萌えますが、こういったコスチューム物、イケテます!
出演者が客席の後方扉から出てくることが多かったんですが、タニショーが横を通った時、客席が必ずざわつくんです。それが波のように後ろから前へと(苦笑)今回悲しいかな通路側じゃなかったのですが(中央ど真ん中の席。ホントなら喜ぶ席です)横を通ったタニショーの横顔、鼻が「く」の字だったの!(←意味不明 笑)いや~いいもの観せてもらいました(^^)
演技は・・・タニショーの舞台は以前も一度観ているのですが、格段に巧くなっていると思いました。エラソーですが。ただ、相手が三上氏と深津っちゃんなので、どうしても見せ場的ところが少ないかなと。頑張ってたんですけどね。

あと、これは個人的にとても残念だったのですが、いろんな劇団のベテラン俳優さんも多数出演されていたのですが、どうしてもこういった話し言葉でないセリフ、「セリフセリフ(またもや意味不明 苦笑)」したものを早口でしゃべる時、何か皆さんモゴモゴされるんですよね。カツゼツがどうこうというより、ん~。取りあえず聞き取れないんですよ。ホント、偽医者役の俳優さんの幾つかのセリフはまったく聞き取れなかった。何とかして欲しいもんです。

そんなこんなの、今年の上半期最後の観劇演目。ストーリーや演出云々はちょっと横に置いといて(笑)充分な目の保養がなされて個人的には満足でした(^^)

      2006.8 シアターBRAVA!にて
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2006.08.05 (Sat)

頭に鳴る音楽~sera篇~

バービーといえば「目を閉じておいでよ」かなぁ・・・emuさん

私は朝FMをかけてあれやこれやと用意をするのですが、朝一番に聴いた曲が結構耳に残って頭ン中グルグルってこと多いです。
あとは、ふとした会話の中なんかでドンピシャはまってしまうと、その曲が一日中グルグルとエンドレスで流れる・・・そんなことないですかねぇ?私だけ(^^;)

で、最近何の前触れも無く突然頭ン中で鳴り出す曲といえば・・・やっぱり「あゝ無情 byアンルイス」でしょうか?
結構blogのお仲間の皆さんも見てらっしゃるようですね「不信のとき」・・・何となく注目ポイントも同じかと(苦笑)
木曜は朝から鳴りっぱなしです。もうね、合いの手(笑)まで入って鳴ってます!「ねぇ私♪fufu♪キレイでしょ♪fufu♪イイ女でしょ♪fu~fu~fu~fu」てな感じ?
相変わらずおバカですね~。最近暑いから・・・えっ?

しかし・・・流れるのは「あゝ無情」だけど、カラオケで歌うなら「六本木心中」の方です!私の場合(笑)「罪な目つきをしてさ 命あげますなんて ちょっと場末のシネマして~るね♪」てね。
昔はそれこそ十八番って感じで歌ってました。声質は絶対合ってないしヘタだけど、いいんです好きなんだから!アンルイスならあとは「WOMAN」とか「ラセゾン」とかですね。

大声をだすのはストレス発散にいいと思うんですが、カラオケはトンとご無沙汰。最近は仕事でやたらと大声出してる(いや、怒鳴ってると言った方が正しいかも 苦笑)けれど、かえってストレスが溜まる・・・ったく、誰のせいだ?

あ、こうして書いてるとまた頭ン中グルグルしてきました・・・ヤバい(^^;)
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2006.08.01 (Tue)

『メタル マクベス』を観て

さてこれも約一ヶ月前に観た舞台・・・とっとと書いときましょう(^^;)

毎度おなじみ「劇団☆新感線」の最新作で、脚本にクドカンこと宮藤官九郎を迎えて、題材はあのシェイクスピア4大悲劇の1つ「マクベス」
クドカンとシェイクスピアと新感線。それぞれの持ち味がつぶれることなく、ミックスされた今回の舞台。上演時間は休憩をはさんで4時間の長丁場だったけど、怒涛の展開で魅せてくれました。久々ハードロック(ヘビメタ)ガンガンで個人的にも大満足(笑)

時は2206年。
絶大な勢力を誇るレスポール王(上條恒彦)率いるESP軍が 将軍ランダムスター(マクベス=内野聖陽)指揮の下、次々と勝利を収めていた。
ある時、ランダムスターと親友エクスプローラ(橋本じゅん)が城に戻る途中、3人の魔女が現れ「ランダムスターこそが未来の国王である」との予言を告げ、1枚のCDを渡す。
それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド「メタル マクベス」のCD。 このCDの歌詞から、やがて夫が国王となる予言を知ったランダムスター夫人(松たか子)。彼女は密かに王の息子レスポールJr.(森山未来)を犯人に仕立て、王を殺すという計画を企てる。「やるなら今しかないのよ!」ランダムスターをけしかけ、ついにその計画は実行される。 罠に嵌められたレスポールJr.は城から逃げ出した。全ては計画通り。しかし、王を殺したことで罪の意識に苛まれ、眠れぬ夜を重ねるランダムスター。一度動き出した歯車はもう止められない。やがて2人が辿り着く先に待っているものは・・・。

と、まあ登場人物の名前は変えてはいるけれど(全てエレキギターや機材、メーカーの名前に置き換えてます。センスよし!笑)ストーリーは「マクベス」の世界をキチンと踏襲してます。但し、そこはクドカンといのうえ氏。2206年のランダムスター達の世界と1980年代の「メタルマクベス」というバンドの話をシンクロさせて、よりくっきりと「マクベス」の世界を観せてくれます。言い方は悪いかもしれませんが、ありがちな堅苦しい様式美にこだわる「マクベス」より、ずっとわかりやすいと思いました。

最初タイトルを聞いた時は「おっ!いいんじゃないかい!!」と素直に思った私。だってカッコいいじゃないですか「メタルマクベス」って!「メタルリア王」?「メタルハムレット」?「メタルオセロ」?ほらね(笑)
逆に「どうかなぁ?」と思ったのが、シャウトするのか、内野さん???ちょっと想像できなくて(^^;)ところがなんのなんの!鋲に鎖がジャラジャラのヘビメタ衣装もお似合いで、どうやらご本人自身もロック好きらしく、これまた意外(笑)

今回のこの「メタルマクベス」で、実は二人は幼すぎた、弱すぎたからこそ起こった悲劇?
若くて力があり野望を持つマクベスが王の座を狙うのはある意味当然の事。マクベス夫人も同じ。マクベスを王すべく野望を持ち、時に気弱になる夫を叱咤激励し、やがてその地位を手に入れる。ただ・・・決定的に2人は弱かったし幼かった。心の底に壊れそうな弱さ・臆病さを隠して、それを認めずただただ強気で突き進む。誰もが持っている弱さ。ひょっとしたらどこかで引き返せたかもしれない。でも彼らは心の奥の弱さを正面から見つめることが出来ずに、やがてお互いがお互いを鏡のように映し、その瞳に映る罪に怯え理性を失い狂気に飲み込まれてしまう。悲しいねぇ・・・だから悲劇(^^;)

内野氏の舞台って観た事ないですね。今回の舞台で一番のみっけもんです、私の中で(笑)
マクベスの基本「きれいは汚い、汚いはきれい」に、あろうことか「ただし俺以外!」と勝手につけてナルシスト全開でシャウトしたかと思うと、一転、夫人と2人きりになると、とたんにバカップル状態になる。このメリハリぶり(苦笑)内野聖陽と松たか子が幼児語でいちゃつくってのは、もう文句ナシに笑えます。なかなかお目にかかれるものではありません(笑)そんな場面もみせつつ、王殺しから後は罪の意識に苛まれ、眠れぬ夜が続き、やがて夢と現実の境に落ちていってしまう哀れな男をオーラ全開で魅せます。
松たか子嬢は前回観た「贋作・罪と罰」ではイマイチだったのですが、今回は夫を王にするために、権力を手に入れるために犯した罪に追い詰められる狂気を、抜群の存在感で観せてくれました。彼女が昔オフェーリアをやった時にも思ったのですが、こういう「彷徨う」演技って巧いなぁ。個人的には大竹しのぶより巧い気がする・・・森山未来クンは相変わらずダンスセンスは抜群だし、劇団の高田聖子さんも橋本じゅん氏も飛ばす飛ばす(笑)

それにしても、クドカンやるなぁというのが何よりの感想だったりします。新感線ってやっぱり座付作家の中島かずき氏といのうえひでのり氏の色がはっきりと出てる劇団だし、それが魅力でもあったから、そうそう他人の色って出にくいと思ってました。でも、今回はいい具合に科学反応を起こしてましたね。いや感心!

次回作は本家に戻っての「いのうえ歌舞伎」らしいです。それもオリジナル。今から楽しみです。
                      2006.7.大阪厚生年金会館にて
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